元日産会長で〝世界一有名な逃亡者〟カルロス・ゴーン被告(67)の独占インタビューが17日、TBS系の情報バラエティー番組「サンデージャポン」で放送された。

 ゴーン被告は2018年11月、東京地検特捜部に金融商品取引法違反の容疑で逮捕され、15億円の保釈保証金を払って保釈中だった19年12月にレバノンに逃亡。このとき楽器ケースに隠れて密出国したことが大きな話題となって世界中に拡散され、〝世界一有名な逃亡者〟として知られることとなった。

 デーブ・スペクターの独占インタビューに応じたゴーン被告は、密出国について「楽器ケースのなかで空港の検査をすり抜けるとき、『X線は免除してほしい。チューニングが崩れる』と言って、空港職員を説得したんだ。逃亡の一番重要な瞬間だった」と回想した。

 現在はレバノンの自宅で悠々自適な日々を過ごしているが、自動車業界への復帰を聞かれると、「自動車業界に戻ることはないと思うが、今はオンラインでコンサルティングを始めている」と明かしたゴーン被告。日産を立て直すために来日して18年過ごした日本については「日本は人生の一部です。突然、悪意のある人たちがそれを壊そうとしても、私は日本が嫌いだとは言えません」と話して、日本への思いを語った。