れいわ新選組の山本太郎代表(46)が15日、国会内で会見を開き、来週19日に公示される衆院選(31日投開票)のタイムリミットが迫る中でも、立候補の選挙区を明言しなかった。

 山本氏は東京8区からの出馬を決めていたが、野党共闘で戦うことを決意し、立憲民主党の吉田晴美氏(49)に選挙区を譲り、撤退している。

「一度、やけどをした身としては慎重にならざるを得ません。私だけじゃなく向こう側(立民、共産、社民)も慎重にならざるを得ない局面だと思います」(山本氏)

 東京都の小選挙区ではなく、単独比例で出馬する可能性について山本氏は「選択肢のひとつではあることは間違いない。(いつ決めるかは)再来週というわけにはいかないから、もうじきになります」とした。

 山本氏は衆院選で自公政権を打破し、政権交代を実現するために立候補する意思に変わりはないという。そうなると野党共闘を前提とした出馬しか考えられないが…。

「テーブルをひっくり返すなら、もっと先にやってます。目的は(自公政権による)地獄をマシなものに変えるためには、野党勢力が力を持つしかない」(山本氏)

 報道陣から「ほかの野党に利用されているのでは?」と問われた山本氏は「私たちのようなものが、塊(野党共闘)の中に入るということは、約束が反故(ほご)にされることがあれば暴発する可能性も含むということです。ものすごい地雷が中に入っているのを分かっているのかな、と思うことはあります」と不気味な予告をした。

 会見終了後、報道陣からは「公示が迫り、選挙区からの出馬には無理がある。もう比例しか残されていないのではないか…」と指摘する声も上がったが、果たしてどうなるか。