「雨上がり決死隊」を解散した宮迫博之(51)の〝窮状〟が垣間見えた。

 今月2日、宮迫は自身のユーチューブチャンネルで「【宮迫タクシー】堤下を乗せて吉本興業本社へ向かいます」と題した動画を公開。これは宮迫がタクシー運転手「箱部進」に扮し、高級車・マセラティで後輩芸人の「インパルス」堤下敦を目的地まで送り届けるというもの。

 堤下がリクエストしたのは東京・新宿五丁目にある吉本興業本社。これに宮迫は「あの~、(会社の)真ん前に着けることは不可能でございます」「ご近所までということで…」と拒否。堤下は「いやいや、本社で会議があるんで」「何なら(一緒に)中に入って来てください」と食い下がったが、宮迫は「行けるか、ボケ!」と拒絶し、最後は本社から少し離れた新宿二丁目界隈で堤下を車内から引きずり下ろした。その際、宮迫は「大人の事情みたいなのもありますから」と説明していた。

 2019年の闇営業問題で処分された宮迫と吉本の距離は広がるばかりだ。宮迫は動画で「吉本に戻りたい人」と紹介してアピールした時期もあったが、同社の大崎洋会長は一部週刊誌の取材に「いや、もう戻らんでええと思うで」「辞めてまで吉本のことネタにすんなよって」と突き放した。今回の動画は宮迫と吉本の〝冷めた関係性〟が如実に表れていると言える。

「結局、宮迫さんは吉本に戻ることは諦め、ユーチューブでやっていく決意を固めました。ただ、吉本とはできることなら和解をしたいそうで、水面下ではメッセージを送り続けています」

 そう明かすのは業界関係者だ。吉本に戻る気もなければ、最悪地上波に出られなくても構わない。それなのに「和解」とはどういうことか?

「実は宮迫さんはユーチューブのほかに、イベント関連の仕事をもっと増やしたいそうなのです。イベントのギャラは拘束時間の割に良くて、コロナ前は1本100万円なんてこともザラ。ところが、イベント会社の一部は吉本興業の顔色を伺って宮迫さんにオファーを出しづらい状況にある。和解することでそれを解消したいようです」(同)

 最近、宮迫が焼き肉店を始めようとしたり、動画で〝企業案件〟の仕事を増やすと宣言しているのは、ユーチューブ1本だけでは心もとないと感じているから。本人としてはそこにイベント出演を組み込みたいようだ。

「ただし、吉本サイドは和解の申し出を無視している。やはりトップの大崎会長が宮迫のことを快く思っていないようだ」とはワイドショー関係者。

〝宮迫タクシー〟が吉本本社の前に堂々と停車できる日は当分先のようだ。