退所する原因はこれだった!? 女優の片瀬那奈(39)が、9月30日付で大手芸能事務所「研音」を退所したことが明らかになった。研音が同日、公式サイトで発表した。これまでさまざまな疑惑があった片瀬だが、そのたびに研音は守ってきたと言われていたが、それでも退所に至った原因について、業界内では「結局、吉本興業と宮迫のケースと同じ」との見方が浮上している。

 片瀬は公式サイトで「この度、片瀬那奈は2021年9月30日をもちまして研音グループを離れ、新たなスタートをきることになりました」と報告。続けて「つきましては9月30日をもちまして、片瀬那奈オフィシャルサイト(PC、モバイル共通)、公式SNSを終了させて頂きます。何卒ご理解の程、よろしくお願い申し上げます」とした。今後はフリーで活動していくという。

 1998年にモデルとしてデビューした片瀬は、その後女優として活躍。多くのドラマや映画に出演する一方、2011年からは日本テレビ系の情報番組「シューイチ」の女性MCを今年3月まで務めた。さらに02年には歌手デビューも果たすなど、マルチに活躍してきた。

 芸能プロ関係者は「歌手活動は数年で終了したが、『シューイチ』のMCは10年も続いた。こんなにマルチに活躍できたのは、業界内で大きな力を持つ大手事務所『研音』所属だったからこそ。若手女優に情報番組のMCなんて、大手事務所じゃなければテレビ局はOKしないから」と指摘する。

 それほど世話になったはずなのに片瀬は今回、なぜ研音を退所することになったのか? 「どう考えても、今年7月の一件が影響したとしか思えない」(同)

 片瀬は7月、「文春オンライン」に、交際相手で同棲生活を送る会社社長が、麻薬取締法違反(コカイン所持)の容疑で逮捕されていたと報じられた。2人が同棲していた都内の自宅も家宅捜索され、違法薬物こそなかったが、片瀬も任意で尿検査を受けて陰性だったと報じられた。

 この報道に対し研音は、家宅捜索と尿検査を受けたということを否定していたが、翌週になって前言を撤回し、「片瀬が家宅捜索と尿検査を受けた事実を認めました」と文春オンラインにコメント。つまり片瀬は、研音に虚偽の報告をしていたわけだ。

 前出の芸能プロ関係者は「所属タレントに〝虚偽の報告〟をされることは、芸能プロにとって最も許せないこと。おそらく研音は、文春オンラインの報道に対してウソをつかれたことで、片瀬との信頼関係をなくしたんだろう。これは〝闇営業騒動〟の時の、吉本興業さんと宮迫さんのケースと全く同じ」と指摘する。

 先日、「雨上がり決死隊」の解散を発表した宮迫博之は19年に起こった、いわゆる〝闇営業騒動〟が原因で、所属していた吉本興業を退社することになった。

「〝闇営業騒動〟は、反社会的勢力の開いた忘年会にお笑い芸人が出席していたことが問題になった。でも宮迫さんが吉本さんを怒らせたのは、忘年会に出席したことではなく、『ノーギャラだった』と虚偽の報告をしたことだから」(同)

 宮迫の報告を受けて吉本は当初、各テレビ局に「出席はしたけどノーギャラだったので、問題ない。大丈夫」と報告したが、後になってギャラを受け取っていたことが発覚。その後、大騒動となったのは周知のとおりだ。

「芸能プロはもちろん、所属タレントを守る気がある。スキャンダルがあったとしても、すべて正直に話し合ったうえで最善の方法を探らなきゃならないのに、虚偽の報告をされてはどうしようもない」(同)

 研音が片瀬への信頼がなくなったのは、〝虚偽の報告〟だったのか。