自民党の新総裁に選出された岸田文雄氏(64)は、10月4日の臨時国会で第100代の新首相に就任する。直後に組閣に取り組むが、目玉となる女性閣僚はいるのか?

 総裁選の論戦で、岸田氏は女性閣僚の登用について、3割以上を目指すとしていた。菅内閣での女性閣僚は上川陽子法相(68)、丸川珠代五輪相(50)の2人しかいない。3割以上となると6人以上を起用しなくてはいけなくなるが…。

 入閣が真っ先に取りざたされるのは、総裁選をともに戦った高市早苗前総務相(60)と野田聖子幹事長代行(61)だ。高市氏は総裁選後、岸田陣営の報告会に現れ、「ずっと4人でツアーのようにテレビ局を回ったりして、だんだん愛情がお互いにわいてきた」と手を取り合った。官房長官や重要閣僚への起用は確実だ。

 論功行賞となれば、岸田氏の推薦人に名を連ねた議員となる。森雅子元法相(57)、猪口邦子元少子化担当相(69)、土屋品子衆院議員(69)、堀内詔子衆院議員(55)、加藤鮎子衆院議員(42)、今井絵理子参院議員(38)らが岸田氏を支援した。

 また推薦人ではなかったものの、決起集会では、鈴木宗男参院議員(73)の長女・貴子氏(35)が今井氏とともに司会の大任を務めた。

 党関係者は「土屋氏は過去にも入閣が取りざたされたが、なかなか起用されない待機組。鈴木貴子氏や堀内氏は抜擢があるかもしれない。当選1回の今井氏は副大臣への起用でもサプライズになる」と指摘する。

 今井氏は各選挙で応援弁士として、引っ張りダコ。自身は来年、参院の改選を迎える。〝スピード出世〟は願ったりのハズだが? 本人を直撃すると「いやいや。自分のことは全然考えていません。人事は新総裁にあるので。私は地道にやらなければいけないことをしっかりやっていきます」と話した。