伝説の生物であるカッパの“美脚”が写っている写真を本紙が独占入手した。この写真は近年の春、長崎県の某所で撮影されたもの。撮影者は「カッパの脚」だと確信しているが、カッパ保護の観点から詳細な場所は明かせないという。果たして本物なのか? 専門家に聞いてみたところ、カッパは日本だけでなく世界中に存在する可能性が浮上した。
 
入手した写真は、残念ながら全身は写っていないが、緑色でスラリと伸びた美脚だ。足の指は長く、水かきがあるかのようにも見える。確かに「これが伝説のカッパだ」と言われれば、そう見えないことはない。

 撮影したのはカッパ研究家の宮本一聖氏だ。

「現地にはもともとカッパ伝説が残っており、研究家としてはマークしている場所でした。そこで現地調査を行い、地元民の協力もあり、カッパが出るという場所をどうにか特定することができました。そこで動画撮影し、カメラを止めようとしたところ、高スピードでカメラを横切っていく物体がありました。肉眼では、はっきりと見ることはできませんでした。カッパは子供とか、その存在を信じる純粋な大人にしか見えない存在なのかもしれません」

 果たして、これは本物のカッパなのか? UMAに詳しいオカルト評論家の山口敏太郎氏はこう語る。

「九州はいまだにカッパの目撃事例がある場所です。平成に入ってからも目撃事例は起こっています。他の地域に住む人々と違って、九州の人たちはカッパの存在を信じています。今やカッパは、東北地方と九州地方にしか生き残っていないのかもしれません」

 確かに奄美群島のケンムンや沖縄諸島のキジムナーなど、九州以西では妖精・妖怪的なものを「見た」、もしくは「信じている」という人はかなりいる。

 カッパの正体について山口氏は「古くから伝えられてきた妖怪というより、今となっては“宇宙人説”と同時に“異次元生物説”を挙げたいですね。伝承ではさまざまなものに化けたり、姿を消したり、小さな水たまりに数千匹潜んだりしています。どうもこの次元の生物ではありえないことが多すぎるのです。多次元構造の宇宙、マルチバースの宇宙が頻繁に語られるいま、カッパは異次元からやってくる存在なのかもしれません」と指摘している。

 カッパが日本独自の妖怪ではなく、宇宙人や異次元生物だとすると、実は世界中にカッパが存在することになる。

 近年、英イーストサセックス州で、人型の奇妙な生物が目撃され、「アメリカのラブランド・フロッグか」と話題になったことがある。

 ロンドンの南約1時間に位置する町を夜、男性が歩いていた。

「ふと立ち止まったら、森の方から妙な音が聞こえてきたんです。人がゼーゼー苦しんでいるような音でした」

 誰かが窒息していると思い、近くに寄り、「誰かー」と叫んだという。

「うつぶせに倒れているように見えた3人が立ち上がったんです。すごく小さな生物でした。私を見つめた後、海の方に向かっていなくなりました。月明かりではっきり見えました。背の高さは1メートルぐらいで、カエルのような顔で、巨大な目でした。動きもまるでカエルみたいに両脚でピョンと海に飛び込んだんです」

 当時、UFOマニアは「これはリトル・グレイ型のエイリアンじゃないか」と騒ぎ、UMAマニアは「ラブランド・フロッグと呼ばれるアメリカで有名な人型カエルのUMAですよ」と喜んだ。

 ラブランド・フロッグとは1955年に1回、72年に2回、米オハイオ州ラブランドで目撃されたUMAだ。身長1メートルほどのカエルのような外見で、皮膚はヌメヌメしていたという。直立歩行し、目撃されるたびに川に飛び込んでいなくなったと伝えられている。

 米国のUMAとそっくりな生物が英国で見つかったことで、UMA界は騒然となった。

 カッパが山口氏の指摘する通り、宇宙人もしくは異次元生物だとすると、この英米で目撃されたものもカッパだったのかもしれない!?