テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」の24日放送で、レギュラーコメンテーターで同局社員の玉川徹氏が、司会の羽鳥にたしなめられた。

 この日は立憲民主党・江田憲司代表代行、日本共産党・志位和夫委員長、日本維新の会・片山虎之助共同代表、国民民主党・玉木雄一郎代表の野党4党のトップが生出演。総選挙を前に各党の政策について約1時間にわたり、主張を繰り広げた。

 立憲、共産、社民党、れいわ新選組の4党と市民連合は政策合意し、約70の選挙区で候補者の一本化の協議を行っている。一方の維新、国民はこの野党共闘には参加していない。

 質疑を終えた玉川氏は「与党が横暴になるのは野党が強くなればそんなことはあり得ない。野党が強くなるには数なんです。選挙で数を取らないとどうしようもない。本当は維新も政策協定をやって野党が一本化するというのがいいと思う。片山さんダメ?」とダメ押し。

 共産には「共産党という名前がよくないんじゃないか。変えられないんですか」と玉川氏。志位氏は「私たちの理想の名前でラテン語で共同という意味から来ている」と答えると玉川氏は「それなら日本共生党とかにすればいいじゃないですか」とたたみかけた。

 これに司会の羽鳥はムッとした表情で「玉川さん、野党のみなさんも自分自身の考えを持ちつつ、柔軟にいろいろやって協調したりしている。玉川さんも自分の考えもあるでしょうけど、柔軟になって協調するというところはぜひ野党のみなさんを見習って考えていただきたいと思います。お願いいたします」とたしなめた。

 これには、ふだん歯に衣着せぬ発言で強気な玉川氏も「見習いたいと思います」と苦笑しながら頭を下げた。

 羽鳥としては、質疑の最中もこの日、質問する玉川氏の発言を制止する場面があり、締めの玉川氏のコメントが党名変更提案という突飛なものだったこと、時間の制限もあったのか。MCとして威厳を果たしたように映った。