自民党総裁選(29日投開票)に立候補している野田聖子幹事長代行(61)が23日、ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(48)の公式ユーチューブチャンネルにライブ出演し、堀江氏と対談した。

 野田氏と堀江氏は2005年の郵政選挙の際、立場、選挙区は違えど争った過去があり、当時の話で花を咲かせた。

 野田氏は「小泉(純一郎)さんは唯一無二ですよ。私は反目だったけど、嫌な感じはせずに『この人に向かっていく』と言って、強くなっていた。本当にぶっ潰されるかと思ったけど生きているし」と振り返った。

 小泉元首相側だった堀江氏は、小泉氏のブレーンだった竹中平蔵氏について、「大臣になって成果を挙げた人なのになんで批判されるのか? 凄かった。本当のことを言うからかな(笑い)」と話し、選挙時の応援は「めっちゃ演説がうまい。立て板に水で、まともなことを分かりやすい」と感心しきりだった。

 野田氏は「だから私は大変だった。竹中さんはすごい弁が立つので『野田聖子は悪魔です!』と言われちゃった。『悪魔』とか『悪玉コレステロール』とか。そしたら地元の医者から『悪玉コレステロールもないとダメなんだよ』と妙な慰め方をされたのを覚えている」と笑い飛ばした。

 さらに堀江氏が進めている宇宙開発やワクチン接種問題など日本のウイークポイントについても論議を交わした。最後に堀江氏から「総裁選出馬は大きな一歩」とエールを送られた野田氏は「小さくても頑張れば。一人親方がゼネコンと戦っているみたいな。次に若い子が『野田聖子が出られたんだから頑張ってみよう』と。そういうポジションでいたい」と立候補の意義を訴えた。
 
 野田氏は前日、人気ユーチューバーのラファエルとコラボしたのに続き、堀江氏との対談で、ネット層や党員以外にも先を見据えた支持拡大に務めている。