れいわ新選組の山本太郎代表(46)が15日、ユーチューブチャンネル「吉田照美のフルモチ」に生出演し、次期衆院選で自身が立候補する選挙区に関し、注目発言した。

 フリーアナウンサーでMCを務める吉田照美(70)とオンラインでの掛け合いで、衆院選への展望を語った。れいわを含む、立憲民主党、共産党、社民党の野党4党は市民連合と政策協定を結び、今後は小選挙区での候補者一本化が焦点となる。

 吉田は「(野党共闘が)こじれる心配はない?」との質問に山本氏は「野党側が1人の構図にもっていかないと政権交代は難しい。どこを退くのか? 誰を退かせるのか? 別の選挙区に移る話はあるのか? テクニカルな部分をもう話し合わないといけない時期」と話した。

 れいわは、これまで衆院選に24人の候補者を擁立している。吉田は「決まっていないけど、出てほしい人はいるのか?」とサプライズ候補の存在に対し、山本氏は「2019年の選挙終わった後のすぐなら動く可能性はあったが、2年くらい干されている。腰がなかなか上がらない。今回の選挙は自分たちの実力で、誰かのふんどしを借りながらにはならない」と現時点で著名人などの大物候補のカードは持っていないという。

 ただ、れいわの場合、最大の〝爆弾〟となるのが山本氏だ。過去、衆院選や参院選では、自身が出る選挙区については直前まで明言しなかった。山本氏は「もう2つくらいに絞られている。できれば、この場でお伝えしたかったが…」とケムに巻き、今回も告示ギリギリでの発表になるとみられる。

 それでも吉田は食い下がり、「大阪1区や萩生田さん(光一文科相)に勝てそうな東京24区は?」と水を向けられると「なるほど。維新の帝国になっている大阪に行くのは非常に重要な役割」と意義はあるとした。

 さらに吉田は「菅さん(義偉首相)の神奈川2区は?」と振られたが、「総理だったら面白いが、弱り切った動物をいじめるイメージはないですか?」とやんわりと否定した。

 その後、山本氏はれいわの政策について、約1時間にわたって熱弁を振るい、吉田は「れいわに政権取ってほしいわ」と感嘆しきりだった。