政府の新型コロナ分科会の尾身茂会長がインスタグラムのアカウントを開設して、約2週間が経った。「#ねえねえ尾身さん」で国民から広く質問を募集したところ、大荒れを通り越して大炎上している。

 8月30日に開設して、投稿は5つしかないにもかかわらず、すでに75万人以上のフォロワーを獲得している。それだけ国民のコロナに対する関心が高いことの表れだろう。

 最後の投稿は8日で、「初回の質問箱で7272件ものご質問やご意見をいただきました。ありがとうございます。何からお答えしていくか、私からも何を伺うか、考えを巡らせています」と記した。

 現在、コメントは7000どころか1万を超えており、その多くが「反ワクチン派」と「反ワクチンパスポート派」によるものだ。「ワクチンで何人もの人が死んでると思っているのですか?」「ワクチンパスポートは差別に繋がる」などというコメントが目立った。

 そしてもう一つ散見されたのが、尾身会長が理事長を務める地域医療機能推進機構(JCHO)の患者受け入れが十分ではないことに対する指摘だ。一部報道では、JCHO傘下の東京都内5つの公的病院にある新型コロナウイルス患者用の病床の30~50%に空きがあったという。にもかかわらず〝医療崩壊〟と大騒ぎしていることから、「なぜ尾身会長が理事長を務める病院は空きがあったのに自宅で苦しんでいる人を診てあげなかったのですか?」という厳しい声もあがっていた。