歌手の西川貴教(50)の滋賀県知事待望論が日に日に高まっている。

 野外音楽フェス「フジロック」(新潟県湯沢町)、「NAMIMONOGATARI(波物語2021)」(愛知県常滑市)が開催され、新型コロナウイルスのスプレッダー・イベントになる懸念から、音楽業界に厳しい目が向けられている。一方で西川は主宰する「イナズマロックフェス2021」の中止に続き、「T.M.Revolution」デビュー25周年全国ツアーも10月13日以降の18公演を延期すると発表した。

 西川は2日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に出演し、批判を浴びている波物語について言及。「愛知県の大村知事は今、そういったこと(密状態で酒類が提供されたこと)に厳しい発言をされてるんですが、同時に文化芸術を一律に止めていく方向ではないんじゃないかと。きちんとそういった発言もされてるんですけど、そういったことはまったく報道されてない。ここをちゃんと報道していただきたいとすごく思います」とマスコミの偏向報道を指摘するなど率直な意見を連発した。
「イベント中止、中止で同業者から反発を買いそうだが、あのような発言で敵を作らないのがうまい。政界に転身してもうまくやれそう」(テレビ局関係者)

 2009年から行っているイナズマフェスは経済効果も大きく「滋賀県知事の布石では」と以前からネタにされてきたが、実際に政界とのパイプは太い。

「コロナ前はイナズマフェスの打ち合わせで政界関係者とよく会食していたそうです。西川は人から好かれる性格なので、今では与野党問わず、かなりのコネクションを持つと聞く。本人に出馬の意思さえあれば、公認しない党はないのでは?」(永田町関係者)

 西川は、あるテレビ番組で自身が出馬したときの集票を試算した人がいたことを過去に告白したことがある。結果は「間違いなく当選する」だったという。現職の三日月大造知事は2期目で残りの任期が1年。来夏、西川はイナズマフェスのステージに立っているのか、それとも――。