菅義偉首相が米紙「ウォールストリートジャーナル」に語ったインタビューが大波紋を呼んでいる。

 同紙は21日に菅首相のインタビューを配信。東京五輪の開催を中止するよう周囲から何度も助言されたことを明かしながら「やめることは一番簡単なこと、楽なことだ。挑戦するのが政府の役割だ」と開催を強行した背景を明かした。

 新型コロナウイルスに対しては「予防対策は万全」とも答えているが、この日は東京の新規感染者が1832人に急増。五輪関係者の間でも感染が拡大。そうした中で掲載された発言に非難の声が殺到している。ネット上では「やめるのは簡単? なら、すぐやめろよ」「即やめろよ! 五輪もアンタも!」と怒りを爆発させる声があふれかえっている。

 さらには「第二次世界大戦の時と一緒。日本国民の命を質に博打をうっている」と国民の生命を危険にさらし、ひたすら無謀な開催強行へ突き進む姿を大戦時と重ねる声も出ている。

 国民感情に火に油を注いだ菅発言。東京五輪の開会式を目前に、大会への批判は高まるばかりだ。