国民民主党(玉木雄一郎代表)の岸本周平選対委員長は5日、東京都議会選挙(4日投開票)の結果を受けて談話を発表した。

 岸本氏は「今回の都議選において、国民民主党は4選挙区で候補者を立て、党を挙げて全力で取り組んだが、残念ながら議席を獲得するに至らなかった。国民民主党の候補者に応援をいただいた全ての皆さまに心から感謝するとともに、その期待に応えられなかったことについて、率直にお詫びを申し上げる」と謝罪した。

 惨敗について「大変厳しい結果となり、厳粛に受け止めている。野党でありながら具体的な政策を与党に提案し、問題を解決してきた国民民主党の実績が、都民の間に浸透しているとは言い難い現状が明らかとなった。地元において日頃より有権者と接していく地道な活動の重要性をあらためて痛感したところである。この東京都議会選挙の経験と反省を踏まえ、党の活動と体制を見直し、来る衆議院選挙に活かしていく」とした。

 同党は都議選期間中、島根2区のフリージャーナリスト・折川朋子氏(43)が「社会的な規範から逸脱する事案を行った」として、次期衆議院選挙公認内定取り消し及び除籍処分を発表する事態に見舞われた。

 公認取り消しは政界を電撃引退を表明した山尾志桜里衆院議員(46)に続く事態だった。政界関係者は「両氏の騒動が都議選で悪影響につながったのではないか」と指摘した。