大阪府の吉村洋文知事が12日、朝の情報番組「ウェークアップ!ぷらす」(読売テレビ)に生出演し、新型コロナウイルスの感染第5波を見据えた大阪府の対策などについて述べた。

 大阪府では、4月から5月の第4波の影響で、重症者が確保病床数を上回り、医療現場がひっ迫している。

 番組では、陽性となった患者の親族が、東大阪市の保健所へ何度も電話をしたがつながらず、翌日つながった保健所からは、電話で自宅療養を言い渡されたことを取り上げた。

 この患者が適切な医療を受けられずに亡くなったことに、吉村知事は「大阪で起きていることの結果の責任は、すべて僕にあると思っている」と述べた。

 今後については「感染者数を抑え、医療体制を強化する。僕は第5波が起きる可能性は高いと思っているので、それが起きないようにするのが重要」と語った。

 また緊急事態宣言の解除後は、まん延防止等重点措置を適用する方針だとし「もし感染が急拡大するような兆候があれば、躊躇なく緊急事態宣言をする。ワクチンが一定程度行き渡るまでは、そうしなければならない。変異株が入ってきている以上、今までとは発想を変えてやらないといけないと思う」と意見を述べた。