東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が4日、都内で定例会見を行い、海外メディアから厳しい追及を受けた。

 橋本会長は、英放送局「BBC」のインタビューで「大会開催の確率は100%です」などとコメント。しかし、日本では新型コロナウイルスが終息するメドは立っておらず、ワクチン接種も他国に比べて遅れていることから、記者から「コロナの状況にかかわらず、7月23日に(東京五輪を)開幕するのか」との質問が飛んだ。

 しかし、橋本会長は「組織委としては大会を開催するために委託をされ、準備をしている団体なので、全力でご理解をいただけるようにコロナ対策を万全にして、大会の開催に向けて努力している」と述べた。

 その一方で「『100%か』という質問が何度も来ているが、海外からの選手団が誰も来れなくなったときにでも開催するかというと、それは当然できない。日々刻々と変わるこの世界の中でのコロナの状況を見ながら適切に決めていかないといけない」と話す場面も見られた。

 それでも、最後には「100%の開催ができるように準備していくのが組織委の使命。IOC(国際オリンピック委員会)や政府、東京都が難しいという判断を下せば、それに対して応えていかないといけない。組織委としては理解をいただけるように、万全の体制で準備をしていくことに尽きる」と意欲を示した。