国際政治学者の三浦瑠麗氏(40)が3日、ツイッターで河野太郎行政改革担当相が職域接種の対象として1000人以上の企業でスタートする方針に苦言を呈した。

 職域接種とは産業医らが企業や大学で接種を行うもので、河野大臣は2日に「とりあえず(従業員)1000人以上の企業からスタートしたい」という方針を明かした。1000人以上の企業の接種を開始後に中小企業が商工会議所や工業団地などで実施することを想定しているという。

 しかし、三浦氏は「えーと、なぜ1000万回分も期限切れ間近なワクチンがあるのに、企業が機動的に打つための現場の柔軟性を認めないのでしょうか。打ち手と接種会場の手配ができてもワクチン手配できずに目詰まりを起こしているようですが」と河野大臣の方針が現状に則していないと指摘。

 続けて「期限が近いのはファイザーのワクチンですよね。この際大量廃棄が出たとしても『平等っぽさ』が大事なんですかね。今から公開の場で言っておかないと後知恵批判だと言われるので、問題を先回りして指摘しておきますが、お上が全部決めるんじゃなくて現場の工夫に任せる柔軟さが必要なんじゃないですか」と皮肉った。