れいわ新選組の山本太郎代表(46)は27日に国会内で行われた不定期会見の中で、菅義偉首相(72)が新型コロナウイルスが収束しない状況でも、東京五輪パラリンピック開催に強い意欲を示すことに怒りを爆発させた。

 日本国内では東京五輪開催の中止の声が大多数を占めている。だが政府や国際オリンピック委員会(IOC)は、国民の声にはまったく耳を貸さず、強行姿勢を貫いている。

 山本氏は「完全に常軌を逸した世界に入っていますね。漫画のような世界です。(政府やIOCは)早くこの場から退場していただきたい。これ以上、国が壊されることは許されないわけです」と批判した。

 れいわ新選組は、都議会選挙(7月4日投開票)で3人の候補者を正式に公認。選挙戦では東京五輪開催の中止を焦点に訴えていくのか。

「五輪中止は、コロナがあってもなくても絶対にやらないというのが私たちのスタンスです。今年3月の時点で政策のビラにも入れています。これがニュースにならないのは、私たちの存在が小さすぎるからなんでしょうかね」(山本氏)

 政府は9都道府県に発令している緊急事態宣言を6月20日まで延長する方針を固めた。

 山本氏は緊急事態宣言が都議会選挙への活動に影響が出るかについて「一人ひとりが(コロナ感染に)気をつけて、粛々とやられるだろうということです」と話した。