英紙が新型コロナ禍の東京五輪を「アスリートをウイルスだらけの東京に送ることはむきだしの強欲に支えられている」と痛烈に批判した。

 英紙「サン」は、新型コロナ禍が深刻化しているにもかかわらず世論を無視して開催強行へ暴走を続ける東京五輪を「日本では五輪は大衆の怒りを生み出しているだけだ。205か国から1万1000人ものアスリートが入国し、何千人もの国内の医師や看護師を五輪のニーズに合わせて利用することは、スポーツの頂点ではない。それはカネ主導の狂気の行為のようだ」と強い言葉で糾弾した。

「たとえ日本人が望んでいなくても、すでにあまりにも多くのお金が五輪に注ぎ込まれ、中止できないように感じる。日本はコロナウイルスの悪夢から抜け出せず、感染流行の真っただ中にある。なのに何百もの国から何千人ものアスリートが入るのは信じられないほど無謀だが、お金によって動かされている」とIOCや大会組織委員会による〝マネーファースト〟の実情を改めて強調した。

 そして「五輪の開催は、高貴な五輪の理念が逆境に直面して勝利したことを意味するのか。それとも、IOCがスポンサーとの契約を吹き飛ばす余裕がないのか」とスポンサーの姿勢に対しても批判の矛先を向けた。

〝強欲五輪〟は世界から白い目で見られている。