菅政権にとってマイナスとなりそうだ。高橋洋一内閣官房参与が炎上している。高橋氏は9日にツイッターで新型コロナウイルスに言及。世界各国の感染者数を表したグラフを提示し、「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」とつぶやいていた。

 このツイートは即炎上。「1万人以上亡くなっているのにさざ波って言い方はあかん」「『笑笑』の意味を説明していただきたい」「立場的にも不謹慎な発言ですね」と批判が殺到。擁護する意見もあったが、少なかった。

 立憲民主党の塩村あやか参院議員は10日、ツイッターで「国民の命より『何を優先』して考えているかが透けて見えた。しかも、この方は『内閣官房参与』。政府はこうした考えの方を参与のままにしてよいのか」と苦言を呈した。

 ほかにも共産党の志位和夫委員長が「多くの人々が苦しみ、命が失われていることへの想像力も、痛みもない人物を、この国の政策決定に関与させてはならない」と批判するなど、複数の野党議員が高橋氏が内閣官房参与であることを問題視するツイートをしている。

 また、タレントのラサール石井は「#高橋洋一内閣官房参与の更迭を求めます」というハッシュタグを使用。たとえ高橋氏個人の発信であっても、肩書が内閣官房参与だけに菅政権への影響は避けられなさそうだ。