西村康稔経済再生担当相が3日放送のTBS系「ひるおび!」に生出演し、緊急事態宣言の狙いについて釈明した。

 番組MCの恵俊彰が「人流を止めるとはどういうことなのか」と聞くと西村氏は「これまでは、人の接触を避けるために多くの事業者に休んでもらい協力してもらった。その後、我々はスーパーコンピューターの富岳などを使って飛沫がどのくらい飛ぶのかや、どのような場所で感染が起きるのかを検証した。その結果、映画館やスタジアムでは感染が広がらないと分かった。だが、今回は変異株の感染力が1・3倍と極めて強い。これを抑えるには、人の流れを止めないと感染は抑えられないレベルだということ。感染源が分からないというのも6割や7割となっている。そのため、皆さんには本当に申し訳ないが今回は幅広くお願いをしている」と説明した。

 3度目の発出となった緊急事態宣言の短さについて問われると「1つはこの大型連休の期間をとらえて、短期で集中的に強い措置をとった。2つ目は、大阪は4月の5日から、東京は4月の12日からまん延防止等重点措置を行っている。そういう意味で見ると東京は1か月、大阪は1か月強の期間適用されている。これによって緊急事態宣言ほどではないが2割3割人の出入りが減っている。よって、東京や大阪の感染者が増え続けるのではなく、1000人強にとどまっているのは、効果が出ているのではないかと専門家と話している。そこから考えると1か月間の期間になるのでここで1回評価をしたいという考え方です」と話した。

 ほとんどの飲食店が時短要請を守り営業を行っているが、中には従わない店もある。こうした現状に西村氏は「報道の皆さんが時短を守っていない店を取り上げてしまうと、そこに人が集まってしまう。できれば、ホームステイなど頑張っている人に焦点を当てていただきたい」と訴えた。