ゴールデンウイークを前に、小池百合子東京都知事がキャンプやバーベキューの自粛を通告したことにソロキャンプ愛好家が悲鳴を上げている。

 小池氏は28日の会見で、「河原でのバーベキューなどでも言えることで、コロナは場所を選ばない。屋外でも感染リスクがある」と、屋外レジャーでの飲み会を控えるように要請していた。

 たしかにバーベキューでのクラスター発生が後を絶たないとあって、小池氏の要請は一定の理解を得られるところだが、釈然としないのはソロキャンプ愛好家だ。

 ソロキャンプは、基本1人でのキャンプや焚き火を楽しむ行為。芸人のヒロシや、「バイきんぐ」の西村瑞樹などが火をつけ、感染リスクが低いとあって、新型コロナ禍でも、さらなるブームとなっている。

 愛好家は「河原や山中で、1人で黙々と過ごし、すれ違う人とあいさつするくらいで、多くの人と3密になるような状態はない。GWはソロキャンを計画していたが、出掛けるとなれば周囲から白い目で見られるので、取りやめようと思っている」と話す。

 ソロキャンプ派のとまどいに、都民ファーストの会の尾島紘平都議は「小池知事のキャンプ自粛要請、その心は『店で飲むのは怖いけど、屋外なら大丈夫だろう』とキャンプやバーベキューに出かけての感染事例が実際に増えているから。その意味で、路上飲みや公園飲みと同じく、やめてくださいということかと思います。趣味のソロキャンプなどは楽しんでいただいて良いのでは」とツイート。ソロキャンプは、バーベキューやキャンプとは別との見解だ。

 とはいえ、都内在住者がソロキャンプを楽しむとなれば、郊外や都外への移動を伴う可能性が高い。「徹底しておうちでお過ごしをいただきたい。GW中の旅行、帰省、これにつきましても中止または延期でお願いをし、要は東京から出ないでください」と小池氏は要請しているだけに、やはりステイホームするしかないかもしれない?