韓国メディアが、男子ゴルフの松山英樹(29=LEXUS)が日本人として初制覇した「マスターズ」の低視聴率ぶりを酷評した。

 韓国メディア「スポーツ京郷」は「松山が優勝したマスターズはテレビ視聴率では〝半分の成功〟だ」と注目度が低かったと指摘した。

 同メディアは、今年のマスターズ最終ラウンドの米国での視聴率が「945万世帯が視聴して世帯視聴率5・5%だった」と紹介。「だが、同じ4月に開かれた2019年大会より視聴率が13%低く、18年大会と比較すると27%も下落してしまった」と米国での〝低視聴率ぶり〟を強調した。

 同国メディア「文化日報」も近年の大会と比べて視聴率が「はるかに低かった」と厳しく報じたうえで、その原因を分析。「今年の最終ラウンドの視聴率は1993年以来最も低かった。最終日の視聴率下落は、何よりもスター選手たちの不振のためだという分析がある。ダスティン・ジョンソン(米国)やロリー・マキロイ(北アイルランド)は脱落し、ジャスティン・トーマスとブライソン・デシャンボー(以上米国)は優勝争いに加われなかった」と米国で注目度が高い選手の不振を挙げた。

 それだけでなく「最近2年間顕著な成績を出せなかった松山英樹というアジア人選手の快走は、どうしても米国人の目を引くためには力不足だった」とバッサリ。まるで松山が米国で人気がないと言わんばかりの論評を展開した。

 韓国はゴルフ界では海外で活躍する選手が多く〝アジアの盟主〟を自任しているだけに、松山によるマスターズのアジア人初制覇の偉業がよほど悔しかったのかもしれない。