れいわ新選組山本太郎代表(46)は19日、国会内で行われた会見で、東京都議会議員選挙(6月25日告示、7月4日投開票)杉並選挙区(定数6)に、NPO法人代表で新人・山名奏子氏の擁立を発表した。

 山名氏は前回の参院選でれいわ新選組の存在を知った。その後、政治に関心を持ち、衆議院選挙の候補者公募に履歴書を送ったが、れいわからの連絡がなくあきらめかけていた時、都議選の公認候補者の話が舞い込んだという。

「れいわ新選組の良さは個人的、社会的な問題と思われてきたことを政治的な問題として、社会構造の変革から解決すべきだという考え方に共感をしました」

 報道陣に配布された山名氏のプロフィルには、なぜか生年月日が記載されていなかった。その理由を聞くと、こう説明した。

「選挙に出られる25歳以上ではあります。履歴書や経歴書に、性別、年齢だったり、写真を載せることによって、その人自身というよりも、うわべと申しますか、そういうもので(社会に)判断されることに疑問を感じます。経歴には生年月日を書かない選択をしました」

 山本氏は自身の考え方を踏まえて、山名氏の意向を受け入れたという。

「私自身、自分の人生で年齢のやりとりをして、私が年上の時はマウンティング(相手を見下す行為)しないですけど、相手が年上の時はマウンティングして来る人がいますよね。日本の伝統の一部ですが。自分のなかでも、年齢や性別で、事前にその人を判断されてしまう。山名氏が言った意味が理解できました」

 れいわ新選組は来週以降も、都議選の公認候補者の発表を予定しているが、ほかの候補者たちもプロフィルに性別や生年月日の記載しないのか。

 山本氏は「個々の考えに応じます」と話している。