れいわ新選組の山本太郎代表(46)が18日、兵庫県庁で会見を開き、次期衆院選の兵庫8区に元衆院議員で弁護士の辻恵氏(72)を公認候補として擁立すると発表した。

 民主党で衆院議員を2期務めた辻氏は「新しい政治を求める期待が09年の民主党政権につながり、私も当選させていただいたが、マニフェストの実現ができなかった。人々の政党政治に対する不信を買ってしまった」と後悔。国政選挙における投票率の低下を嘆き「野党と与党の衆院議員を経験し、当時成し得なかったことをしっかりとやりたいと思った。山本代表の選挙の手法は国民と同じ目線に立っている。れいわ新選組に参加して、山本代表とともに危機状態の日本の政党政治をなんとかしたい」と、れいわから立候補する理由を説明した。

 過去の選挙では大阪の選挙区から出馬しているが、兵庫8区から出馬することについては「関西出身ですし、地盤沈下している関西を何とかしたいというのが大きな動機。山本代表と相談して兵庫県なら8区と決めた。(8区の)尼崎は働く人の街。知り合いも多く、やってみようと決断した。尼崎から全国を変えるような新しい政治に対する期待を生み出したい」と語った。

 そんな辻氏について、山本氏は「弁護士の立場で世の中の不条理に立ち向かい、現職の議員の時は消費増税や新自由主義に徹底的に対峙してきた方」と期待。今後の県内での候補者擁立については「兵庫県は私の故郷でもある。これまで候補者を発表できなかったが、今後も3つくらいの選挙区で候補を立てたい」と明かした。