元2ちゃんねる管理人の「古文・漢文オワコン」論争がSNS上で白熱している。

 この論争はひろゆき氏が2月19日にツイッターで「古文・漢文は、センター試験(2021年度から『大学入学共通テスト』)以降、全く使わない人が多数なので、『お金の貯め方』『生活保護、失業保険等の社会保障の取り方』『宗教』『PCスキル』の教育と入れ替えたほうが良い派です」と投稿。これが賛否を呼んだ。

 10日には政治評論家で作家の竹田恒泰氏(45)がツイッターで「大学の出題傾向からも明らかなように、難関大ほど漢文と古文が出題される。古典を軽視するのは、歴史を軽視するのと同じで、野蛮な合理主義の賜物だと思う」とひろゆき氏の主張を否定した。

 これに対してひろゆき氏は「『お金の使い方』『役所の使い方』『PCスキル』など、学校で古典漢文より生活に困らない知恵を“優先”すべきという主張に反論するには古典漢文をPCやお金より優先する理由を説明する必要があります。古典漢文の重要性を説明しても反論になりません」と、優先順位を考慮した場合、古文・漢文の必要性は大きくないと主張した上で「古典漢文好きな人は現代文出来ない呪いに罹るの?」と皮肉った。

 また、作家でタレントの乙武洋匡氏は「かつて教育現場にいた者からすると、ひろゆきさんのこうした指摘はとても重要だと感じる(言い方にトゲはあれど笑)」と指摘しつつ「『あれも大事』『これも大事』と、様々な要素を詰め込まれすぎて、現場はパンク寸前。『何を足すのか』という議論には、『何を減らすか』もセットであることが必須」と指摘した。