ジャーナリストの安田純平氏(46)が19日、島根県での東京五輪聖火リレー中止報道にツイッターで触れた。

 島根県の丸山達也知事(50)は17日、県内の東京五輪聖火リレーの中止を検討すると表明。東京都と政府が適切な新型コロナウイルス対策を講じていないという理由で、五輪開催中に東京都から感染が拡大すれば、感染を抑えられている県民や地元飲食店に影響が出かねないとして、五輪、聖火リレーの開催には賛同できないと発言した。

 島根県の聖火リレーは5月15、16日でランナー約170人が走る計画だった。また県は大会組織委員会と協定を結んでおり、県は交通誘導など21年度に7200万円の予算を負担することになっている。

 安田氏はこの報道に「走った人には良い思い出だろうが、五輪にも聖火リレーにも地方への効果などほとんどない」と指摘。

 続けて「東京が勝手に招致した五輪に巻き込まれ、国民的行事であるかのような演出に動員されて無駄な出費させられるだけ。地方も同じようにコロナで苦しんでいる。波紋が広がるべき問題提起」と丸山知事の考えに理解を示した。