ジャーナリストの大谷昭宏氏(75)が28日、朝日放送「キャスト」に出演し、自民党・松本純国対委員長代理の〝クラブ通い〟を陳謝した菅義偉首相にダメ出しした。

 菅首相は27日の参院予算委員会で、松本氏や公明党の遠山清彦前財務副大臣が、緊急事態宣言下の夜に銀座のクラブなどに通っていたとの報道に「夜8時以降の外食・飲食や不要不急の外出をしないように協力をお願いしている中、このような事態が発生し大変申し訳ない」と陳謝している。

 大谷氏は「菅さんがダメなのはケンカの仕方を知らないと思う」とばっさり。「だって、派閥がないのを逆手に取れば、言いたいこと言えるわけじゃないですか。この人の特徴って頑固で意固地と言われてる。こういう時こそ松本純さんが『クラブは陳情を聞きに行ったんだ』『行動としてはちょっと軽かったと思ってる』と言ったときに、この頑固者の菅さんが『納得できない。あんな言い訳誰が聞くか。なめるんじゃない』と『同じ神奈川の県連なんだ。出ていけ』と言えるわけです」と指摘した。

 さらに無派閥だからこそ「離党するべき」「議員辞職するべき」と国会で答弁できるはずとし「そうしたらみんな『怖っ!』って思うじゃないですか。なんでそれができない。自分の頑固さとか意固地さっていう批判されてる部分を逆手にとれる。『あいつ言い出したらムチャクチャ言う』と」と分析。〝頼りない〟という評価を挽回できると語った。