フリーキャスターの辛坊治郎(64)が14日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「ズーム そこまで言うか!」に出演し、新型コロナ特措法の改正について持論を語った。

 辛坊氏は最近になって「民間病院の大半は新型コロナを受け入れていない。ベットはずいぶん余っているのに、新型コロナ用に割り当てられているベッドが少ないもんだから患者が受け入れられない」という現状が報道されるようになったと指摘。

 しかし、そこで議論が止まっているとし「『そんなことしたら院内感染が広がる』っていう意見は必ず出てくるんだけど、新型コロナで院内感染して患者が増えて亡くなる人がいるリスクと、ベッドは余っていて酸素吸入できる仕組みはあるんだけどもそこに入院できずに亡くなっていく人がいるリスクと、そのリスクの比較考量をちゃんとしないといけないところに差し掛かってる。だけど、そこまでの議論にはならない」と訴えた。

 その上で新型コロナ対策特措法の改正について「『入院しろよ』とか『自宅で隔離ですよ』『ホテルで隔離ですよ』って言われたんだけど逃げ出しちゃった人に罰金、っていう方向性の法律改正の議論はよく出てますよね。でもどうなんだろう?」とコメント。もし、辛坊氏が法律改正する立場なら「ベッドが余っているのに入院拒否する病院に罰則だろ」と語った。

「石破(茂)さんがフグの宴会、あんだけ騒がれてて行っちゃうぐらいの危機感で、本音の所で『その程度の病気だろ』ってみんな思ってるから、こういうヌルい議論ですんでる」とし、今から新型コロナ以上に毒性が強い感染症が現れたときに備えて議論すべきと話した。