新型コロナ感染者をめぐる吉村洋文大阪府知事(45)の発言がネット上で賛否呼んでいる。

 問題の発言は13日の定例会見で出たもの。吉村知事はコロナ感染者について「僕の中で感染者とは、それに感染して、ほかに感染させる力がある状態。PCRで陽性っていうのは、あくまでもPCRで陽性になった人っていうのが陽性者であって、イコール感染者ではない」と私見を述べた。

 この発言が14日、ツイッターのトレンド入り。ネット上では「公の場で明らかにおかしなことを言い始めたよ」「コイツ何言うてんねん」「感染初期の患者を見逃す不利益の方が深刻」など批判の声が殺到した。

 また前新潟県知事で医師の米山隆一氏(53)も「ええと…。『感染者』は『感染した人』であって、『感染させる力がある人』ではないです。それに、確かに感染には一定のウィルス量が必要ですが、とはいえ『陽性者』であれば確率は低くても『感染させる確率』はゼロではなく、『陽性者と感染者は違う』はミスリーディングです」と吉村知事の見解を否定した。

 一方、吉村知事のような見解は以前から一部専門家の間で指摘されており「疫学的に正しいのは発症している状態が『感染者』」「まともな事言ってんじゃん!」と賛同する声も多数投稿されている。