米国・首都ワシントンで20日に行われるジョー・バイデン氏の米大統領就任を祝う特別番組で、俳優トム・ハンクスが総合司会を務めることが決まったと米紙ロサンゼルス・タイムズが13日(日本時間14日)報じた。

 同紙によると、90分の特番「セレブレーティング・アメリカ」はバイデン氏とカマラ・ハリス氏が、それぞれ大統領職と副大統領職に就任宣誓した後、米東部時間午後8時30分からABC、CBS、NBC、CNN、MSNBCなど全米のネット局がライブ中継する。

 番組には歌手ジャスティン・ティンバーレイクや同ジョン・ボン・ジョヴィ、デミ・ロヴァートらがパフォーマンスを披露する。

 就任式や特番はアマゾン・プライム・ビデオ、マイクロソフト・ビングなどでもインターネットでライブ配信される予定だ。

 就任式の実行委員会によると、今回の式典は、コロナ禍や〝分断〟で揺れる米国を、「国民が一致団結して立て直すために必要なアメリカ人の復活力や勇気、集中力にスポットをあてる」としている。

 また、コロナ禍により市民はステイホームが呼びかけられているため、これまでのものとは全く違った形式や雰囲気になるという。

 ホワイトハウス歴史協会のリナ・マン研究員によると、全ての就任行事は首都でのパレードや演説、宣誓、式典後の社交パーティーなど一連の決められたもので、200年以上継承されている。だが、今回は「かなり違ったものになることは間違いない」と断言。恒例の派手なパレードやパーティーは行われないことが分かっている。