東京都の小池百合子知事が新型コロナウイルスの感染急拡大で、政府に緊急事態宣言の発令を求めることが2日、分かった。同日午後、西村康稔経済再生担当相と面会して要望するという。埼玉県の大野元裕知事も同席する予定。

 都内の新規感染者は昨年大みそかに過去最多の1337人を記録。以降も高止まりしており、医療提供体制は逼迫している。

 いよいよのっぴきならない事態に追い込まれたが、ふとテレビに目をやれば、この日行われている箱根駅伝の沿道には大勢の人が…。ネット上では「密です」「なぜ出歩くのか」「家で応援するべき」など苦言が相次いでいる。

 駅伝のコロナ対応では、主催者の関東学生陸上競技連盟(関東学連)が9月に2020年度の主催大会をすべて無観客で実施すると発表。箱根駅伝も事実上無観客になるとの見方が強まった。

 ところが、12月上旬に関東学連のホームページ上から無観客という文字が削除され「応援の自粛を要請します」に切り替わった。

 これにより、全国高校駅伝(12月)では沿道に多くの観客が集結。箱根駅伝も同様の光景が広がった。

 関東学連側は、観戦者らに対し「帰宅を促すようにする」との方針だが、果たして機能しているのか――。