「安倍氏は(首相在任中の国会答弁と)まったく変わってなくてガッカリしましたよ」 

 そう声を大にしたのは立憲民主党副代表の辻元清美衆院議員(60)だ。25日、本紙の取材に応じ、安倍晋三前首相(66)の振る舞いに激怒した。

 立民は安倍氏の「桜を見る会」前日に開かれた夕食会の費用補填問題の答弁を「虚偽答弁」と追及してきた。この日行われた衆院議員運営員会でも辻本氏は「議員辞職に値する、との声が上がっている」と〝天敵〟安倍氏に迫った。

 しかし、安倍氏は議員辞職を拒否。その後、応じた取材で「知り得る限りのことはすべてお話をさせていただいたと思います。説明責任を果たすことができたのではないかと思っております」と開き直った。

 かつての〝女房役〟である菅首相もこの日の会見で「安倍総理(当時)に確認しながら国会で答弁してきたが、事実と異なる答弁になってしまった。国民の皆さんに大変申し訳なく思う」と、形式通りに陳謝しただけ。ネット上では「まったく心に響かない」「これで支持率が回復すると思ったら甘い」と厳しい声が飛んでいる。

 辻本氏は「政治家を辞職するかは、ご本人が決めることです。でも国民は安倍氏の説明には、絶対に納得していないと思いますよ」と痛烈に批判し、「菅首相は安倍氏が首相在任中、一番そばで支えてきた方なわけですよ。(虚偽答弁した)共同責任が問われると思います」とこちらにも激怒した。