小池百合子東京都知事(68)が21日の臨時記者会見で訴えた年賀状プランについて、担当者が具体的内容を明かした。

 小池氏は新型コロナウイルス対策の最前線で働く医療従事者に感謝の気持ちを表すために、都内の小中学生に手紙を書くよう呼びかけると話していた。「この時期ですから年賀状ですね」とも。

 ツイッターを中心に疑問の声が寄せられているが、実際のところはどうなのか。東京都教育庁教育政策課の担当者は「官製はがきの年賀状で送るわけではありません。メッセージカードに書いてもらって、それを各学校から教育委員会に届けてもらい、教育委員会から医療機関にお渡しします」と話した。

 メッセージカードは画用紙や折り紙などを考えているという。小池氏が年賀状と言ったのはタイミングがお正月だからだった。年賀状ではないので、医療従事者からの返事は想定していない。

 また、強制的に子供たちに感謝の手紙を書かせるのではなかった。担当者は「義務ではありません。それは趣旨からすると違います」と明確に否定。小池氏から「感謝の気持ちを送ることを呼び掛けたい」との話があって企画がスタートしており、あくまで書くことに賛同した子供たちに書いてもらうことになる。全員が必ずというものではない。

 公立の小中学生だけでなく私立にも呼びかけは行われる予定。冬休みに入る前にメッセージカードを書いてもらい、年内に医療従事者に届けたいという。