お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(48)が、3日午後7時から都内で会見を開いた。人前に出るのは約半年ぶり。渡部はコロナ禍の6月、「週刊文春」に多目的トイレを不正利用した複数の女性との乱れた関係を暴露され、活動を自粛していた。

 大みそかに放送されるバラエティー特番「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時」の収録に参加しており、世間の批判が集まる中、つじつま合わせ的に一方的に〝みそぎ会見〟を開いた格好だ。

 会見では再三、渡部が「遅ればせながら謝罪をしたかった」とあくまで〝謝罪会見〟だと主張したが、すでに収録に参加している以上、報道陣は〝復帰会見〟と受け取り、厳しく追及した。

 収録に関して「先輩芸人は渡部さんの収録参加を認めているが」など、次々と厳しい質問が飛んだが、渡部は「番組というかそれに関しては私からは言えることがない。放送前の番組に関しては何も申し上げられない」と、冷や汗をかきながら釈明し続けた。
 
「すべては6月に会見してそこから自粛に入っていけば、ここまでにはならなかったかもしれない。文春のインタビューに答えてすべてお話すれば、騒動は収束して、年内には復帰できるのではと勝手に考えてしまった。後悔、反省している」

 騒動後、半年間で7、8キロやせて貧相になった印象の渡部は、ハンカチを握りしてめて唇をかんだ。

 渡部お得意のギャグ「ネット見ろ」に引っ掛けて「ネットを見たか? どんな言葉がささった?」と質問が飛ぶと「『相方(児嶋一哉)と奥さん(佐々木希=32)にだけ謝らせて逃げ回っている』という指摘が多かった。まずは出てきて謝らなければいけないと思った」と答えた。

 だが、番組の収録に関して頑として口を割らない渡部に、報道陣からは「我々もガキの使いで来ているんじゃない!」との声が飛んだ。