ジャーナリストの大谷昭宏氏(75)が3日、朝日放送「キャスト」に出演し、「桜を見る会」の前夜祭を巡る問題で、東京地検特捜部が安倍前首相本人の任意での事情聴取を同氏側に要請したとの報道について言及した。

 大谷氏は「検察庁というのは県会議員をちょっと事情聴取するだけでも、検事総長事案なんです。検事総長がOKを出さないといけない。民主主義の根幹に触れるとこですから」と指摘し「一国の(前)総理を引っ張るということになったら、検事総長は『必ず引っ張れ』『拒否したらどうなるかというのを思い知らせてやれ』というとこまでいっている。安倍さんが相当追い詰められているのは間違いない」と私見を述べた。

 特捜部は同問題を政治資金規正法違反(不記載)容疑で捜査しているが「おそらく検察庁は安倍さんを引っ張って『単に記載漏れじゃないだろ』ということで締め上げるのが主旨だと思う」と大谷氏。

 そのうえで「いずれにしても、安倍さんが任意で引っ張られて事情を聴かれた段階で、基本的に政治生命は終わります」と分析した。