れいわ新選組の山本太郎代表(45)が、次期衆院選で“合流新党”(立憲民主党と国民民主党などが合流して結成する党)の幹部が出る選挙区にビジュアル系ボーカリストらバラエティーに富んだ候補者を送り込むと発表した。

 山本氏は4日に国会内で開いた会見で、東京7区(渋谷区など)にビジュアル系バンド「字伏(あざふせ)」でボーカリストとして活躍した高橋阿斗(あと)氏(36)をまず紹介した。

 極度の対人恐怖症で引きこもりだったが、現在は日常生活を普通に送れるようになり、れいわスタッフを務めている。

 バンド時代は、超人気ロックバンド「X JAPAN」などを輩出した目黒鹿鳴館のステージに立った経験の持ち主だ。その経験を生かして高橋氏は「コロナ禍で活動ができない芸能や演劇の方たちの力になりたい。党が推し進める消費税減税と、コロナに対する経済政策を徹底的に応援し、一緒にやっていきたい」と熱く語った。

 2人目の候補者は東京5区に元東京都職員の中村美香子氏(50)を決めた。都税の滞納整理、国際交流事業、育英資金(奨学金)事業、保健所補助事業、監査に従事したという。

 両選挙区は“ミスター年金”こと立民の長妻昭衆院議員(60)、蓮舫氏を政界に誘ったことで知られる手塚仁雄衆院議員(53)の現職がいる。

 山本氏は「私たちれいわ新選組が前回の参院選で一番票を集めたのは渋谷区です。得票率が高かった地域に(候補者を)立てない選択肢はないですから」と話し、立民幹部に仁義なきガチバトルを挑む決意を表明した。

 千葉11区の多ケ谷亮氏(51)は過去に3度、衆院選出馬を経験した持ち主で飲食店起業家・コンサルタントだ。

「30年以上の経営経験から経済政策が一番得意です」と自信を示したが、どこか顔が元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(51)に似ている。