都知事選(7月5日投開票)の告示前日となった17日、国会内でホリエモン新党(NHKから国民を守る党の立花孝志代表が代表兼任)の公認候補者として、斉藤健一郎氏(39)が立候補を表明した。斉藤氏は実業家・堀江貴文氏(47)の秘書で、取りざたされた堀江氏の出馬は事実上消えたことになる。

 立花氏が堀江氏の出馬で、デッドラインに設定した午後1時。記者会見場に堀江氏の姿はなく、代わりに現れたのは、真っ黒に日焼けした堀江氏の運転手兼アクティビティー担当マネジャーの斉藤氏だった。

「堀江自体が出るのか出ないのか、ギリギリまで本人も含めて、わからなかったと思います。現在になっても出ることはないだろうと側近の私も思うが、なにか気分が代わって出るとなるかもしれない。そしたら私は堀江と戦うことになるかもしれない」(斉藤氏)

 ホリエモン新党と堀江氏の関係については「現状、一切関係がありません」と強調したうえで、「ただ堀江の近くにいて、思うことは彼は本当に優しい人間。頑張る人を全力で応援する。決して口にはしないが、ホリエモン新党の立ち上げや私の出馬を心から喜んで応援してくれている」と“サポート”は得られているという。

 選挙中に街頭演説などで、堀江氏に応援を依頼することもないという。「ホリエモンイズムを受け継いだ私が都知事選に挑むことに意義がある」と意気込んだ。