大阪府の吉村洋文知事(44)が28日、自身のツイッターを更新し、愛知県・大村秀章知事(60)の「東京、大阪は医療崩壊を起こした」に反論した。

 発端は大村知事が会見などで「東京、大阪が医療崩壊を起こした」「医療崩壊を起こしたら行政としては負け、何を言いつくろっても結果だ」などと発言したこと。これに対し吉村知事は27日に「大阪で医療崩壊は起きていません。何を根拠に言っているのか全く不明です。一生懸命、患者を治療する為、受け入れてくれた大阪の医療関係者に対しても失礼な話です。東京もそうですが。根拠のない意見を披露する前に、県は名古屋市ともう少しうまく連携したら?と思います」と反論したのだ。

 反論された大村知事は28日の会見で「私は公表されたデータを拝見して申し上げただけ」とコメント。「違うというならデータをもって話すべきだ。そうでなければ、ただ単に言い訳しているに過ぎない」と、データのない発言を“言い訳”と返した。

 夜になって、吉村知事は「『ただ単に言い訳』って酷いね」のコメントとともに大阪での医療機関の現状を詳細なデータを掲載。「大村知事が事実関係も調査せずに、『大阪や東京は医療崩壊!』って謝罪もんだよ」と、怒りのツイートを連発した。その後、東京都の小池百合子知事(67)が大村知事の発言を受け流し「東京に集中したい」とした記事を紹介。「この対応を見習うことにします」とつぶやいた。

 SNSでの誹謗中傷が社会問題となる中で勃発した、ツイッター上での応酬。大村知事のリコールを求めている高須クリニックの高須克弥院長(75)は「肩すかしも立派な決まり手です」と吉村知事に軍配を上げた。