東京五輪が来年7月に延期になったことで、今年3月末でジャニーズ事務所を退所した中居正広(47)の仕事運が上向くといわれている。一度は見送られた東京五輪キャスターの座を再びゲットする可能性が再浮上。新型コロナウイルス禍で「独立してから仕事がないよ」とグチをこぼしているという中居だが、コロナが終息した後には独立後、最大の仕事にありつけそうだ。

 テレビ界はコロナ禍で、生放送の現場は出演者が限られ、ドラマやバラエティー番組の収録もストップしているのに加え、出演者やスタッフからも感染者が出るなど、もろに影響を受けている。延期された東京五輪の体制も今後、仕切り直しされ、見直されることになるという。

「コロナ禍ですべての予定が狂ってしまった状態です。1年後の各テレビ局の五輪キャスターも全てがいったんは白紙になります。決まっていた体制は、今年7月に予定通り五輪が開催されていた場合の布陣ですからね」(テレビ局編成関係者)

 それでもビッグイベントの東京五輪だけに、コロナ禍でも動きださねばならない。その体制づくりに早めに着手したのがTBSだという。

 すでに発表されていた東京五輪のメインキャスターは、自局の安住紳一郎アナ(46)だったが「仕切り直しすべき」との声が上がり、真剣に中居の五輪キャスター起用を再検討し始めたという。

 中居は2004年のアテネ五輪以降、18年2月に開催された平昌大会まで、夏季・冬季合わせて8大会連続で、TBSの五輪メインキャスターを務めてきた。当初は、自国開催となる東京五輪でも、中居がTBSの顔となると、誰もが信じて疑わなかったのだが…。

「昨年11月に発表されたのは安住アナでした。TBSが中居を起用しなかった理由は、昨年からくすぶり続けていた中居の独立話。最終的にジャニーズ上層部から『中居は退所するので避けてほしい』との意向を組み入れたから。こうした大人の事情で決まったことに対して、メインキャスターに決まった当の安住アナ本人が反発していたんです」(関係者)

 ところが東京五輪が延期になったことで、様相は変わってきた。さらに昨年、中居より先にジャニーズを出ていた元SMAPの3人「新しい地図」をめぐり、ジャニーズが公正取引委員会から独占禁止法違反の恐れがあるとして注意を受けたことも追い風となった。中居の独立を支持する世論に押され、TBS内にも中居を外した五輪体制に疑問の声が上がってきたという。

「もはや『ジャニーズ事務所に対する忖度は必要ない』という声がTBSの若手局員から噴出し、さすがに上層部も無視できない状態になっている。当の中居は『ギャラは言い値でいいよ』と言っています。独立して設立した個人事務所『のんびりなかい』では、自分が社長だから、ギャラも自由に決められるわけです。東京五輪キャスターを務めることは、中居にとって人生の目標の一つでもあった。今でもやりたい気持ちでいっぱいなんです」(別の関係者)

 この結果、TBSは1年後に延期された五輪特番の布陣を一から見直し、今秋にも新たな体制を発表する方向で会議を進めているという。

「中居の起用はそこでサプライズ発表されるはずです。現状では安住アナとのツートップになりそうですね。中居はスペシャルパーソナリティー、安住アナは総合キャスターという立場が最有力」(TBS関係者)

 本紙既報通り、コロナ禍で中居は、親しいナインティナイン岡村隆史に「俺もヒマだよ。独立してからも仕事がないよ」とグチをこぼしたという。だが、今年中には念願の五輪キャスターの仕事が舞い込むことになりそうだ。