メキシコのビール製造最大手「グルポ・モデロ」が「コロナビール」などの製造を5日から一時停止することが2日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大が進む中で、政府が不要不急の事業と認定。操業を一時中断するよう指示したため。

 グルポ・モデロは国内に11か所の醸造所を持ち、世界180か国に輸出しているが、「コロナ」の名称から風評被害を受けたとみられ、今年1~2月だけで売り上げは約810億円減少したという。

 米国での世論調査では、ビールを飲む米国人のうち「現在はいかなる状況下でもコロナビールを買わない」と回答した人が38%に上った。これを受けてツイッターでは「38% of Americans」がトレンド入りしたこともあった。