いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの若手俳優・横浜流星(23)を巡って、テレビ各局が激しい争奪戦を繰り広げている。今回、そのバトルを制したのは日本テレビだ。東京五輪が予定通り開催されれば、その期間とぶつかる7月期水曜ドラマ「私たちはどうかしている」(仮)の主演に決定したのだ。フジテレビの月9ドラマ主演の話もあったが、日テレの女性プロデューサーが、ある“作戦”で口説き落としたという。

 ドラマに映画にCMなどなど…横浜は八面六臂の働きを見せている。

 先日放送が終了した連ドラ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(日テレ系・読売テレビ制作)でも、清野菜名とW主演を務めた。

「いま最もスケジュールを押さえるのが難しい俳優と言われている。フジの月9も主演候補として狙っていました」とは日テレ関係者。

 横浜の“獲得”に成功したのは、昨年放送され大きな話題となった連ドラ「あなたの番です―反撃編―」(日テレ系)の制作陣だ。漫画誌「BE・LOVE」で2016年から連載している安藤なつみ氏の漫画「私たちは――」を原作としたドラマを制作することになり主演に横浜が決定した。

「『あなたの番です』の女性プロデューサーAさんは『横浜をブレークさせた!』と自負しており、フジの月9の話を白紙にさせてしまったとか…。横浜本人にはラブレターのような手紙を書いて、口説き落としたそうです。まあ、あまりの熱の入れように『独身であるAプロデューサーは本当に横浜に“ホ”の字なのでは?』なんて冗談まで局内に飛び交っていたそうです(笑い)」(前出の関係者)

「私たちは――」のストーリーは?

「幼いころに母が住み込みで働いていた老舗和菓子店で出会った、七桜と横浜演じる店の跡取りの椿。だが七桜の母親は、殺人の容疑をかけられ逮捕されてしまう。店を追い出された七桜は15年後、和菓子職人となり、ある大会で椿と再会する。やがて椿は七桜にひかれ、彼女の母のことを知らぬまま結婚を申し込む。七桜は死んでしまった母が容疑をかけられた事件の真相を探りたい一心で、母が働いていた和菓子店の息子、椿のプロポーズを受けるが…といった話。ミステリー要素もあり、回を重ねるごとに謎が解き明かされていくんです」(テレビ誌デスク)

 現在、この七桜役として浜辺美波や二階堂ふみの名前が挙がっているという。

「他にも見どころはあり、その一つが和菓子店に毎回、客としてやって来るスペシャルゲストです。現在、名前が出ているのが田中圭、秋元康氏など。まさに『あな番』のキャストが勢揃いすると言っても過言ではありません」とは芸能プロ関係者。

 ドラマが放送されるのは7月クール。全世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染が終息していれば、まさに東京五輪が開催される時期と重なる。

 テレビ観戦する人も多いため、在宅率は高いと予想されているだけに、日テレの小杉善信社長からも高視聴率を期待されている。

「私たちは――」は社会的ブームとなった「あな番」同様、大ヒットとなるか?