覚せい剤取締法違反などの罪で4日に東京地検に起訴されたシンガー・ソングライターの槇原敬之被告(50)の奇妙な行動を本紙はキャッチした。逮捕前、槇原被告は探偵を雇っていたという。当初の目的は恋人の行動監視だったようだが、それだけなら「嫉妬深い性格」で片付けられる話。だが、解せないのは、その探偵に自分の尾行を依頼していたという点だ。この“怪行動”の目的はいったい?

 覚せい剤取締法違反と医薬品医療機器法違反の罪で4日に起訴された槇原被告。起訴状によると、使用していた東京都港区のマンションで2018年3~4月、危険ドラッグ「ラッシュ」約64・2ミリリットルと覚醒剤約0・083グラムを所持。今年2月には、同渋谷区の自宅でもラッシュ約3・5ミリリットルを所持したとしている。

 警視庁が2月13日に港区のマンションでの薬物所持容疑で逮捕。その後の捜査で自宅でも所持していたことが判明し、地検は起訴内容に加えた。

 捜査関係者によると、槇原被告は大筋で所持容疑を認めているが「長い間薬物は使っていない」と供述。警視庁が行った尿検査の結果は陰性で、違法薬物の成分は検出されなかった。

 異例ともいえる“2年前の所持容疑”で逮捕・起訴された槇原被告。その背景に痴情のもつれがあったのでは?と指摘されている。

「槇原には恋人、個人事務所の社長として長年にわたって公私ともにパートナーだったAさんがいた。そこに新恋人Bさんが現れ、槇原を巡って三角関係になっていた。2年前の容疑での逮捕劇は、Aさんが何かしら関係していると報じるメディアもある」(テレビ局関係者)

 槇原被告は1999年にも覚せい剤取締法違反で逮捕されているが、その時に一緒に逮捕されたのがA氏だ。

 A氏は18年3月、槇原被告の自宅マンションで覚醒剤を使用したとして再び逮捕された。同年5月の初公判で事件が明らかになると、槇原サイドは事件4日前に、事務所の社長だったA氏を解任していたことを公表した。

「当時、槇原がAさんを解任した理由として、自身に新恋人Bさんができたからといわれているが、Aさんの金遣いの荒さや浮気疑惑などで不満もあったそうだ。かなり嫉妬深い槇原は、15年以上も前から探偵事務所に依頼し、浮気を含めて恋人の尾行や調査をしていた。解任した際にも、Aさんには動かぬ証拠を突きつけたとか。そうでなければ、自信を持って解任できない」(音楽関係者)

 探偵を使い始めたのが15年も前だったことに驚かされるが、つい最近は、あまりにもフツーでない不思議な依頼をしていたことが判明した。槇原被告は、なぜか自分を尾行させていたのだ。大金をつぎ込み、自らの行動を監視させる…常人には理解しがたい“怪行動”だが、なぜそんなことをしていたのか。

 前出の関係者は「芸能人が週刊誌などマスコミに追われていないかを確認するため、利用するケースは聞いたことはある。ただ、槇原はそれとは違う“別の目的”があったと噂されていた。それは自分の身に警察の捜査が及んでいないかを把握するためです」と言い切った。

 外見や行動から関係者の間で薬物使用の噂が絶えなかった槇原被告。警察にマークされていることもうすうす気づいており、探偵に自分を尾行させ「誰かにつけられたりしていないか」を把握しようとしていたようだ。

 警視庁が行った尿検査の結果は陰性で、違法薬物の成分は検出されなかった。

「警視庁組織犯罪対策5課は、引き続き薬物の使用についても調べているが、本人は『長い間、薬をやっていません』『検査をしても反応は出ないと思います』と言い切っている。その供述からは自信がうかがえますが、いつから捜査されているかがある程度分かっていて、使っていなかったからではないか」(前同)

 槇原被告は一度逮捕されたことを“教訓”に、警戒に警戒を重ねていたが…結果的にそれを過信してしまったようだ。