感染が深刻さを増す新型コロナウイルスの猛威が、世界的にみて100年に1回の伝染病による人類の危機なのではないか?という説がオカルト界で流布されている。かつて世界を震撼させた「ペスト」「コレラ」「スペイン風邪」の発生時期を振り返ると、不気味なことに100年周期。そして今年2020年はその年なのだ。専門家はどうみているのか。

 1720年前後にはフランスで「ペスト」が大流行となり、10万人が死亡した。100年後の1820年前後にはアジアから中東、ヨーロッパ、アフリカまで「コレラ」が蔓延した。1920年前後には、世界で5000万~1億人が亡くなった「スペイン風邪」が猛威を振るった。感染者は5億人で、当時の世界の人口は20億人だった。

 そして今年、2020年に新型コロナウイルスによる新型肺炎が発生し、パンデミック寸前の状態となっている。

 100年周期で人類に脅威を与える伝染病が流行してきたことを踏まえ、オカルト研究家の山口敏太郎氏はこう語る。

「経済の動きや病気の流行には、周期的なものがあるといいます。人間が集団で動いた結果として歴史が刻まれていくわけですが、必然的に似たような流れは繰り返されてしまうんでしょう。“歴史は繰り返す”といわれてきましたが、このパンデミックの歴史も奇妙なシンクロ現象を起こしています。とても偶然とは思えません」

 実は、陰謀説として「100年ごとに伝染病が流行しているのだから、今回は中国が意図的にアウトブレイクさせていたとしてもおかしくない」という見方も出ている。

 科学問題研究家の阿久津淳氏は「武漢は中国で唯一、世界で最も危険な病原体(BSL-4=バイオセーフティーレベル4)の研究施設がある場所。約100万人の中国人がアフリカで働いていることから、クリミア・コンゴ出血熱を引き起こす病原体を研究したり、エボラウイルスの変異速度やその治療法、ラッサウイルスなどの研究をしているといいます。(重症急性呼吸器症候群)SARSウイルスの流出が、北京の保管施設であったとの報告もあるぐらいですから」と言う。

 人為的に悪質なウイルスを作ることが可能だった施設があったことは間違いない。さすがに意図的にばらまくことはしないだろうが、何らかのミスで漏れてしまったのか、誰かが盗み出した可能性はないのか。

 一方でこれらとは無関係で、報道されている通り、武漢の海鮮市場で販売されていたコウモリやヘビ、タケネズミなどの野生動物からの感染だったのか。一説には武漢の海鮮市場での第1号とされる感染者の前に、市場と無関係な者が新型肺炎の症状で病院に運び込まれたという話もある。

 いずれにしても、新型コロナウイルスが100年周期の世界的伝染病として広がる可能性が出てきたのは確かだ。

 山口氏は「一部で、意図的に何者かが人工ウイルスを世界に拡散しているといわれていますが、人間の潜在意識の集合体としての歴史は、まるで神仏のように我々人類を定期的に間引いているのかもしれませんね」と指摘している。