【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】昔から変わらず今も「ドッキリ」はバラエティー番組の人気ジャンルの一つだ。制作陣は何とかターゲットにバレないように仕掛けているが、バレてしまうことも多々ある。そうなるとその後、演者はドッキリにうまくダマされたように振る舞うしかない。

 千原兄弟の千原ジュニアは語る。

「こんなこと言うたらアレやけど、分かるやん。『何?この配線コード』とかさ。『こんなところに観葉植物なかったやん』とか。段ボールが置かれてたりね」 

 バイきんぐの小峠英二も「楽屋に観葉植物ってそんなに置いてない。自分の身長ぐらいのところにカメラが仕込まれていることが多い。それがあったらかなり怪しい。あと急に人が入りそうなロッカーがあるとかね。楽屋にロッカーなんてないから」と苦笑いを浮かべる。

 さらに「タクシーに乗った時にドッキリなんじゃないかと思ったら、目をそらして、シートベルトを締める。今、シートベルトを締めていなかったら放送なんてできませんから」と暴露した。

 小峠ほどドッキリを仕掛けられる立場になると、予想外のことで見抜けるようになるという。

「僕はたくさん仕掛けられているので、何度もドッキリのエキストラの方に会っているんですよ。『こいつ、この前もドッキリで見たな』という人がいる。さすがに同じような人がいたらドッキリだなと気付きます」

 出川哲朗の“ドッキリ警戒センサー”がもっとも働くのは、千葉県の東京ドイツ村だ。

「東京ドイツ村は土地がすごい余っているから、僕ら芸人の聖地なんですよ。落とし穴とかすごい掘り放題なんで…」

 おぎやはぎの矢作兼も「なぜかそこ(東京ドイツ村)がいつも撮影場所を貸してくれるんですね。あんな大きい場所で、落とし穴を作っていいってとこはないので、ドイツ村ばっかになっちゃうんですね。『みなさん(とんねるずのみなさんのおかげでした)』の収録っていうのは木曜日と金曜日にあるんです。必ず。それでスケジュールに<木曜日 ドイツ村>って入ってたら、もう落とし穴しかない」と力説していた。

☆現役放送作家X氏=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳でラジオ番組で放送作家デビュー。PTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける。