その手があった!? 奈良・桜井市長選(24日投開票)に立候補したNHKから国民を守る党の立花孝志党首が期間中、都内にある上田良一NHK会長宅や渋谷のNHK本部前で選挙活動する。市長選は奈良で行われているのに東京にあるNHK関連先に照準を合わせるワケとは?

 立花氏は党勢拡大のために自らが国政選挙のみならず首長選や地方議会選に出馬している。桜井市長選も同様だが、選挙中の活動は従来と異なる。現時点で桜井市での選挙活動は17日の告示日に桜井駅前で行った第一声のみ。残りは東京の上田会長宅やNHK本部前に選挙カーを繰り出すという。

 この異例の行動に立花氏を駆り立てたのはNHK受信料集金人の極悪実態が明るみに出たからだ。先日、愛知県警は80代の無職女性からキャッシュカードを盗んだ窃盗容疑で会社社長の男を逮捕した。男はNHKから受信料の集金業務を委託されていた会社の社長で、「受信料契約者の名簿から個人情報をもとに対象の家を選び、特殊詐欺をした」と供述した。

 NHK集金人の違法まがいの活動を最も問題視している立花氏は「委託先の会社社員でなく、社長が特殊詐欺を働いた。NHKが反社会勢力とつながっているのにNHKは『委託会社に指導した』というだけ。上田会長は説明も会見もしていない。こんなことが許されるはずがない。NHKの真実を知ってもらわないといけない」と憤る。

 公職選挙法では選挙時の活動場所の制限はなく、立花氏は参院埼玉補選に出馬した際も埼玉県民が多い東京・池袋駅前で選挙活動していた。NHKと反社勢力とのつながりを記した選挙運動用のビラを周辺住民に合法的に配布する予定だ。