29日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、韓国で行われる野球の国際大会に出場する高校日本代表が日の丸をあしらった代表シャツは使用せず、無地のポロシャツを着用して移動した件を取り上げた。

「第29回WBSC U18ベースボールワールドカップ」(30日~9月8日=韓国・機張)に出場する高校日本代表が28日、大会の舞台である韓国へ出発。日韓関係が日に日に悪化の一途をたどる中での現地入りのため、安全面は重大な懸念材料となっているが、今大会での移動の際は日の丸をあしらった代表シャツは使用せず、無地のポロシャツを着用するなどの対応を取っている。

 その中で、自民党の武田良太元防衛副大臣がこの対応について「自ら日の丸を外すなら試合に参加しなくてよい。そんな気概では勝てない」とコメントしたことを取り上げると番組コメンテーターの同局・玉川徹氏は「武田元防衛副大臣の話を聞いていると『なんだ!』と。どういうつもりで試合に臨むかは選手個人の問題だけど、こういう大会は高校生同士の国際的な親善、友好を図るためにやっている。ましてや教育の意味も含めてやっている。なのに、政治家が彼ら高校生に日の丸を背負えと言っているようなもの。『おい、学徒出陣か?』と思うわけですよ」と非難した。

 そして「(政治と民間は)切り離すべきと言うべき政治家が何を言ってるんだと、ここに一番の怒りを感じます。日本人を代表して行っているんであって、日本という国家を代表しているわけではない。日本人と国家を混同しないでほしい」と締めくくった。