タレントのマツコ・デラックス(46)に「5時に夢中!」(TOKYO MX)で批判された「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(52)が19日、2回目となるMXのスタジオ前での抗議活動を行い、マツコへの個人攻撃をやめると表明した。

 この日もMXスタジオ前には報道陣、ユーチューバーら約100人が集まり騒然とする中、立花氏は「マツコ氏は権力の犬! ワンワンほえていたのに、こっちが言ったら何も言わなくなった。これ以上はイジメになるので、個人的攻撃は控える」とマツコ叩きはしないと宣言した。

 そもそも、先月29日の“5時夢”で、マツコが立花氏やN国党を「ふざけて投票した人もいる」「気持ち悪い」と評したことに端を発した2人のバトル。だが、立花氏が反撃するやマツコはダンマリを決め込み、MX側も立花氏の出演要望に「(回答を)検討する」と口頭での返事があっただけで、立花氏のワンサイドゲームとなっていた。

 この間、立花氏は“5時夢”のスポンサーであるシウマイ「崎陽軒」の不買運動も仕掛けたが、こちらは大反感を買った。立花氏はこの日「勇み足でした。崎陽軒さんだけでなく、スポンサーは関係ない。すいませんでした」と平謝り。ネット上で反応を見て風向きが悪いとなれば、謝罪・軌道修正も全くいとわない性格で、アンチ勢も口をあんぐりとさせるしかない。

 マツコや崎陽軒論争では、ダルビッシュ有や著名人も巻き込んだ。ユーチューバーである立花氏は1日15万円前後、月300万円の収益だったのが、マツコとの騒動後は、視聴者やチャンネル登録者数が跳ね上がり、1日50万円前後、月1000万円と約3倍増となり、年間収入1億円超えも視野に入ってきたという。

 立花氏は「政治的公平性を定めた放送法4条違反」を盾にMX側が正式見解を出すまで抗議活動は続けるというが、すでにマツコは用済みとばかりに次なるターゲットを物色中だ。

 マツコは先月の5時夢で「こうやって騒いでいる時点で、ある意味、彼らの思うツボなのかな」と指摘していたが、まんまと立花氏の術中にハマったともいえそうだ。