お笑い芸人のカラテカ・入江慎也(42)が、なんとも悲しい状況に陥っている。巧みなコミュニケーションスキルで築いた人脈で「友達は5000人」とバラエティー番組で豪語していたが、闇営業問題が発覚し、坂道を転げ落ちた。自業自得とはいえ、あっという間に芸人の先輩後輩をはじめ、ビジネス相手らがクモの子を散らすように入江から離れていったのだ。そして、現在では「友達100人もいなくなった…」と嘆いているという。

 反社会的勢力の会合に参加したとして謹慎処分を受けた吉本芸人11人が、19日に処分を解除されたなか、もがき苦しんでいるのが「雨上がり決死隊」宮迫博之、「ロンドンブーツ1号2号」田村亮、そして、入江だ。

 それでも釈明会見を行った宮迫と亮は、まだまだ世間の風当たりは強いものの、少しずつ復帰への足掛かりをつくっている。

「宮迫、亮は会見を行ったことで、少し風向きが変わったことも事実です。特に、亮の頬がこけた姿は、視聴者も『真実を話している』と味方も増えた」(テレビ局関係者)

 ただ、まったく復帰の道筋すら見えてこないのが、入江だ。

 6月7日に自身のSNSで「詐欺グループの忘年会であるとは本当に知りませんでした」と反社会的勢力とのつながりを否定した後は、公の場で発言せぬまま、事務所を解雇された。弁解の機会すら与えられずに、闇に葬られようとしているが、20日朝放送されたTBS系情報番組「ビビット」に「みんなには本当に申し訳ないと思っています。みんなの優しさに感謝しかございません」とコメントした。

 入江といえば友達5000人がウリの一つ。

「携帯電話の連絡帳がいっぱいでパンクした」と驚きのエピソードを披露していたこともあったが、いまではむなしいもの。

「友達100人もいなくなっちゃったよ…」とこぼしているという。あの日を境に、一気に4900人以上の「友達」をロスしてしまったことになる。

「昔はかわいがっている後輩に『俺、朝弱いから、電話して起こして』とお願いすれば、後輩が起こしてくれたりもしたそうですが、いまではケータイのアラームしか入江を起こしてくれないそう。なんとも寂しいですよね」(ある芸能プロダクション関係者)

 それでも入江には、まだ100人の友人が残っている計算。ただ、その100人も“心の友”である可能性は低い。

「芸能界の人間は、誰も入江に救いの手を差し伸べようとしてないじゃないですか? みんな『入江に触ると損をする』と、ここ最近は誰ひとりとして、入江の話をする者がいない。みんな怖いんですよ、世間の批判の声が。『俺は入江を守る!』と言えば、自分の芸能人生をつぶしかねないからです」(ある放送作家)

 それでも「捨てる神あれば拾う神あり」だ。入江には、多くの出版関係者が接近しようと機をうかがっている。「一連の闇営業問題は、まだまだ釈然としない部分も多い。宮迫と吉本のこじれから、吉本のギャラ問題関連にフォーカスされるなど、思わぬ方向に行きましたが、今回の問題は入江の証言なくしては解明されないはず。一番、大事な部分が抜け落ちているんです」とはある出版関係者。入江の証言内容によっては、その告白が「暴露本」の形で世に出る、という可能性もないとはいえない。

 そうなれば話題になることは必至。出版関係者が目の色を変えて入江に迫るのも当然だ。

 ところが、当の入江本人は、暴露本よりも「次の生きる道」の本の出版を模索しているという。その中で浮上しているのが「危機管理ノウハウ本」だという。

「あんな大ミスを起こしておいて、何言ってんだ!?って感じでしょうが、入江自身は『あれだけの失敗をしてしまったからこそ書けることがある』と意欲を燃やしている。確かに興味はそそられますよね」(別の芸能プロ関係者)

 人は窮すれば、悪い道からの誘惑にあらがう力も落ちる。果たして入江はこの困難を乗り越えて“真の友達”をつくることができるか。