米国のドナルド・トランプ大統領(72)が大相撲5月場所の千秋楽を観戦することが検討されていることが分かった。過去にはプロレスのリングで話題をさらった経験があり、ファンがその動向に注目している。

 トランプ大統領は5月下旬に来日を予定。その時期がちょうど東京・両国国技館で行われる5月場所の千秋楽と重なるため、観戦を希望したとされる。また、優勝力士を土俵の上で表彰する意向も示しているという。

 トランプ大統領の格闘技好きは有名だ。観戦するだけでなく、自ら主役の一員となったこともあった。

 2007年に世界最大のプロレス団体、WWEが開催した「レッスルマニア23」ではビンス・マクマホン会長兼CEO(73)と敗者髪切りマッチで激突した。

 実際にリング上で戦ったのは代理人のレスラー同士だったが、トランプ大統領はセコンドに就いて戦況を見守った。レフェリーをも巻き込んだビンスの汚いやり方に次第に不満を募らせ「いったい、何が起こっているんだ!?」と吐き捨てる。

 さらに、劣勢になると怒りに震えたトランプ大統領は超高級スーツ姿のまま場外でビンスに襲いかかり、ラリアートを炸裂。倒れた相手にエルボーを連打し、うっぷんを晴らした。

 試合はこの一撃で流れが変わり、特別レフェリーを務めた“ストーンコールド”スティーブ・オースチン(54)のアシストもあり、トランプ側の代理人のボビー・ラシュリー(42)がスピアーで勝利。トランプ大統領は雄たけびを上げ、得意満面の様子でビンスの髪の毛をバリカンでそり落とした。

 大富豪、資産家として知られるトランプ大統領だが、プロレスファンの間ではこの時の記憶は鮮明に刻まれている。

 もちろん、相撲の聖地、国技館の土俵で、トランプ大統領がド派手な行動を起こす可能性はほとんどない。
 
 しかし、ネット上では「土俵でプロレスする気では?」「トランプ大統領が突然力士に襲いかかり、3カウントをとって『プロレスは最強』とかやったらどうしよう」「トランプの場合、プロレスと勘違いして乱入しそうな怖さがあるな」「土俵というリングでトランプが優勝力士とプロレスするのを期待してはいかんだろうか。髪切りデスマッチ(関取には致命的)」などと、妙な期待や胸騒ぎのような反応が次々に上がっている。