コロナ禍でドラマの撮影が一向に進まないなか、日本テレビがジャニーズタレントをフル活用してこの危機を乗り切ろうとしている。現在は、2005年のヒット作「野ブタ。をプロデュース」の再放送を「特別編」として放送しているが、来月にはアイドルグループ「嵐」の松本潤(36)の出世作「ごくせん」を再放送するというのだ。

「野ブタ」を再放送している土曜午後10時枠の4~6月クールは当初、「Sexy Zone」の中島健人(26)と「King&Prince」の平野紫耀(23)の2人が主演する「未満警察 ミッドナイトランナー」が編成されていた。

 だが、一連のコロナ禍で撮影が進まず、苦肉の策として同じジャニーズ事務所所属である山Pこと山下智久(35)と「KAT-TUN」の亀梨和也(34)が主演した「野ブタ」を「特別編」として放送している。

「再放送を『野ブタ』にしたのは、同じジャニーズ所属タレントが出演していることが最大の理由ですが、キーマンは山Pなんです。6月12日から山P出演の国際ドラマ『THE HEAD』が世界で放送、配信されることを踏まえ、山下作品を選んだんです」(事情通)

「THE HEAD」とは、欧州最大級の制作会社「THE MEDIAPRO STUDIO」が主導し、日テレグループの動画配信会社「Hulu」も制作に参加している超大型国際ドラマ。これに山下も出演しているのだ。

「この『THE HEAD』の宣伝に日テレは今後、力を入れていくつもりのようだ。『未満警察――』の代わりを『野ブタ』の再放送にしたのは、そういう狙いもある」(日テレ関係者)

 そんな思惑もあり「野ブタ」の再放送に踏み切ったわけだが、いざ始まってみるといい意味で関係者の期待を裏切ったという。

「当初は時間稼ぎのコンテンツということで、何話か放送した後、別のドラマに切り替えるつもりだった。ところが視聴率は毎回のように2桁をキープ。あまりの高評価に6月20日まで全10話を放送することになった」(芸能プロ関係者)

 さらに山P&亀梨ファンにとって、うれしい情報がある。“あのドラマから10年後”という設定で、「野ブタ」の特番企画が正式に始動したというのだ。

「山Pが演じた草野彰は10年後、救命救急の医者になっているんです。一方、亀梨が演じた桐谷修二は、eスポーツで活躍する選手だったが、スランプに陥ってフリーターになっているんです。どんな物語になるのかは、見てのお楽しみといったところでしょう」(関係者)

 さらに日テレは、「嵐」の松本潤の出世作となった、仲間由紀恵主演の「ごくせん」を再放送するという。

「現在、水曜午後10時枠では、2007年に篠原涼子主演で人気だった『ハケンの品格』を再放送しているが、6月3日から『ごくせん』を放送する。02年に放送された第1シリーズで、松潤だけでなく小栗旬も出演している豪華バージョンです。視聴率次第では再びシリーズ化が検討されるはずです」(宣伝関係者)

 日テレは他にもジャニタレコンテンツの再放送を検討中だという。果たしてどんなコンテンツが放映されるのか?